自家歯牙移植

自家歯牙移植とは

自家歯牙移植とは

むし歯や歯周病で歯を失ったところに、自分自身の別の歯を移植する「自家歯牙移植」という治療法があります。自分の歯を使うため、生体へのなじみが良く、機能的面でも優れた選択肢の一つです。
適切な条件がそろえば歯の移植は可能です。

条件

  1. 患者さまがおおむね40歳以下であること(40歳を境に、移植治療とインプラント治療の成功率が逆転するデータがある)
  2. 移植する歯の根の形や、移植先となる部分の骨の幅などが、移植に適していること
  3. 移植する歯を抜く際に歯根膜を傷つけずに保存できていること*近年では歯科用CTを活用することで、歯根の形態を三次元的に把握できるようになり、抜歯時に歯根膜を損傷するリスクを大きく減らすことが可能になりました。

移植に親知らずを使用できる場合には保険が適用されます。ただし、それ以外の歯を使う場合は保険適応外となり自費診療となります。

当院の自家歯牙移植

虫歯や歯周病などで歯を失った部位に自分の違う歯を移しいれる方法です。生体に優しく歯の機能を生かした方法で条件が合えばとても有効な治療法です。
親知らず(智歯)を移植歯として使用する場合は健康保険適用として認められております。但し、年齢(概ね40歳位まで:インプラント治療して生存率が悪くなる)、 移植歯の歯根形態、移植部位の骨幅等により移植が行えない場合があります。
又親知らず以外の歯を移植歯として使用する場合は、健康保険適用外での治療となりますので予めご了承下さい。
移植の成功を左右する

年齢による歯根膜活性の低下や移植歯の抜歯時における歯根膜の損傷により移植後に骨癒着、歯根の吸収、付着の喪失が発症することがあり、 CT検査や術前の診断がとても大事です。 術前のCT検査により歯根形態を3次元的に診断が可能となったので歯根膜の損傷リスクが低減されるようになりました。

*歯根膜(しこんまく)は、歯根と歯槽骨の間に存在し、歯槽骨に歯を植立する懸架組織のことである。歯周靭帯とも呼ばれる。歯槽骨、セメント質、歯肉とともに、歯周組織を構成する組織です。

自家歯牙移植の流れ

「自家歯牙移植」月星光博 編著より

本来の移植

  • 本来の移植

    大きなむし歯が原因で根の先に大きな膿の袋ができてしまい、抜歯が必要です。

  • 本来の移植

    むし歯の歯の抜歯と移植をする智歯(親知らず)の抜歯をします。

  • 本来の移植

    むし歯で抜いた歯の穴に智歯(親知らず)を固定(1~2か月)します。

  • 本来の移植

    移植した歯の歯根周囲に骨が形成され、健康な歯と同じように機能します。

外科的挺出

  • 外科的挺出

    大きなむし歯のためこのままでは保存不可能です。

  • 外科的挺出

    いったん歯を抜歯、むし歯の部分を除去します。

  • 外科的挺出

    健康な歯の部分を歯ぐきの上に出して固定します。

  • 外科的挺出

    歯冠部をクラウンで修復します。

再植

  • 再植

    歯根の中に金属の支柱が装着され、通常の根の治療ができません。

  • 再植

    いったん抜歯をして、根の先から根の治療をします。

  • 再植

    抜いた歯を元の位置に戻します。

  • 再植

    根の先の膿の袋は健康な骨に変わりました。

メリット・デメリット

メリット

噛んだときの感覚が自然

周囲の歯を守れる

矯正治療との両立が可能

デメリット

治療の難易度が高い

適応条件がある

アンキローシス(骨性癒着)のリスクがある (アンキローシス:歯根が骨と癒着してしまい、経過とともに歯根が吸収してしまう)

年齢による成功率の違いがある

治療期間・回数

治療期間 3〜6か月程度
通院回数 5〜10回程度

詳しい料金表はこちら

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